タレントの堀ちえみさんが、食道癌を患っていたことを2019年4月15日に、自信のブログで公表しました。
堀さんといえば、つい先日 口腔がん(舌がん)の手術をしたばかり。
舌がんはリンパ節へ転移していたようですが、また転移が広がってしてしまったのでしょうか。
今回は、堀ちえみさんの食道がんについて、転移や病状や症状と、生存確率について調査していきたいと思います。
堀ちえみの食道がんは舌がんからの転移?
タレントの堀ちえみさんが、食道がんの手術のため、2019年4月15日(月)に入院しました。
堀さんは、2019年2月に舌がんの手術の手術をしたばかりなので、『また!?』と驚いてしまいましたよね。
舌がんは、リンパ節への転移もあったため、首のリンパ節の切除と、舌を全体の約6割を切除したようですが、完全に切除できていなくて食道へ転移したのではと思った方もいるのではないでしょうか。
しかし、堀さんの発表によると、食道がんは舌がんの転移でも再発でもないようです。
堀さんは、舌がんの治療のために入院中に行った胃カメラの検査で、食道に腫瘍があることが発見され、2019年4月4日に組織を拡大して見るカメラで精密検査を受けると、正式に食道がんであることが医師から伝えられました。
堀ちえみの食道がんはステージ1
医師による精密検査の結果によるところ、堀ちえみさんの食道がんのステージは『1』と診断されました。
まだ初期の段階でしたが、普段なら見過ごしてしまう位置にあったそうで、検診や人間ドッグなどを受けないと早期発見することは厳しかったようです。
また、初期の段階の食道がんは、自覚症状もほぼないとのこと。
もしも検査で発見できていなかったら…。
堀さんは舌がんの治療中でもあったため、違和感があったとしても舌がんの影響によるものだと感じてもおかしくはありません。
身体の中で育ってしまうがんは発生しないにこちたことはありませんが、それでもステージ1の段階で発見できたことで、堀さんの旦那様からは『今このタイミングで検査を受けてラッキーだったんだ』、こどもたちからは『早く見つかって良かったね!』と声をかけてもらい、堀さんはとても励まされたそうです。
食道がんの病状や症状
食道がんは、食道のどこにでも発生する可能性がありますが、約半数の日本人は、食道の中央付近と食道の下部に多くでき、食道の内面を覆っている粘膜の表面からできるようです。
そして、食道がんは、食道の壁の粘膜にどの程度の範囲まで及んでいるかによってステージや症状が変わってきます。
・早期食道がん:食道の壁の粘膜内にとどまっている状態
・表在食道がん:食道の粘膜下層までしか及んでいない状態
・進行食道がん:食道の粘膜下層よりも深い層まで及んでいる状態
食道がんの初期の段階では、自覚症状が現れることは少なく、進行していくにつれて、熱い飲食物飲がしみるようになったり食べ物がつかえるような違和感を感じ、体重の減少、胸や背中の痛み、声がかすれるようになるなどの症状が出てきます。
食道がんは、初期には自覚症状がないことがほとんどです。
早期発見の機会としては、検診や人間ドックの際の、内視鏡検査や上部消化管造影検査(バリウム食道透視検査)があります。
がんが進行するにつれて、飲食時の胸の違和感、飲食物がつかえる感じ、体重減少、胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状が出ます。
胸や背中の痛み、咳、声のかすれなどの症状は、肺や心臓、のどなどの病気でもみられますが、肺や心臓やのどの検査だけでなく、食道も検査することが大切です。
1)胸の違和感
早期発見のために注意しておきたい症状です。
飲食物を飲み込んだときに胸の奥がチクチク痛む、熱いものを飲み込んだときにしみる感じがするといった症状があります。これらの症状は一時的に消えることもあります。
2)飲食物のつかえ感、体重減少
がんが大きくなるにつれて、食道の内側が狭くなると、飲食物がつかえやすくなり、次第に軟らかい食べ物しか通らなくなります。
がんがさらに大きくなると、食道をふさいで水も通らなくなり、唾液も飲み込めずにもどすようになります。飲食物がつかえると食事の量が減り、体重が減少します。
3)胸や背中の痛み、咳、声のかすれ
がんが進行して食道の壁を越えて、周囲にある肺・背骨・大動脈などに広がっていくと、胸の奥や背中に痛みを感じるようになります。
また、食道がんが気管や気管支などに及ぶとその刺激によって咳が出ることがあります。また、声帯を調節している神経へ及ぶと声がかすれることがあります。
出典:国立がん研究センターがん対策情報センターhttps://ganjoho.jp/public/cancer/esophagus/index.html
堀ちえみの生存率は?
堀ちえみさんは、2019年4月16日に、内視鏡で食道にできた腫瘍を取り除く手術を受けることが決まっております。
手術時間は30分〜1時間ほどとのこと。
食道がんは、粘膜下層まで広がってもリンパ節転移を起こしていなければ、手術で80%が良くなるようで、日本食道疾患研究会の『全国食道がん登録調査報告』によると、手術で取りきれた場合のステージ1の5年後の生存確率は、約70%と発表がありました。
食道がんの治療には、内視鏡的切除、手術、放射線治療、薬物療法の4つがあり、それぞれの治療法の特長を生かし、症状や状態に合わせて単独または組み合わせた治療を行うそうです。
(1)0期の治療
粘膜にとどまるがんでは、食道を温存できる内視鏡的切除術が標準治療として推奨されています。
病変の範囲が広く、内視鏡的切除後に食道が細くなる(狭窄[きょうさく]する)可能性が高い場合は、放射線治療や手術を行う場合があります。
(2)I期の治療
I期では、手術が標準治療として推奨されています。 状況によって、手術と化学放射線療法(放射線治療と化学療法の併用療法)のいずれかを行います。
化学放射線療法は手術と同じくらいの治療効果が得られるという報告があります。
(3)II期・III期の治療
II期・III期の標準治療は、治療前に体の状態を調べて、手術ができる体の状態である場合には手術が第一選択です。その中でも、まず化学療法を行って手術をする方法が標準治療とされています。 体力的に手術ができない体の状態であると判断された場合や、手術を希望しない場合には、化学放射線療法や放射線治療単独療法を行います。
(4)IV期の治療
IVa期では、化学放射線療法が標準治療として推奨されています。IVb期では、化学療法が標準治療として推奨されています。がんによる痛みや狭窄などの症状がある場合は、これらを緩和する治療が重要になります。
出典:国立がん研究センターがん対策情報センターhttps://ganjoho.jp/public/cancer/esophagus/index.html
まとめ
堀ちえみさんが、また新たな場所にがんが発見され驚きとショックがありましたが、早期発見することが出来、食道がんの5年後の生存確率は約70%と高い数値の研究データがありました。
初期の食道がんの症状は自覚することもなく、進行が進むにつれてあつい飲食物がしみたり、つまるような感覚が出始めるようですが、強い痛みでない限り、風邪や体調がすぐれなかったりなどと思ってしまうし、堀さんは舌がんの治療中でもあるので、気づきにくい体調であるため、検診の段階で早期発見出来てよかったと思いました。
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